【7回の引越経験から語る】賃貸住宅の引っ越し・20の注意点

こんにちは。フリーライター・ブロガーの横山(@michishirube87)です。

私は賃貸住宅の引越経験が7回あります。

つい先日、引っ越しを済ませてあらためて実感したのですが、賃貸住宅を選ぶうえでは知っておくべき大事なポイントがあります。

しかも、住宅系の大手サイトには絶対に書かれていないような点がたくさんあるんですよ。

私はライターをしているのでよくわかりますが、ああいうサイトは綺麗ごとしか書けないので、本当に大事なことは書かれていません。仮に私が依頼されたとしたら、きっと同じことを書くでしょう。

私は引っ越しに慣れていますが、引っ越しというのは頻繁にするものではないので、慣れている私でも今回の引っ越しでうっかりしてしまった点がいくつかありました。そのため、引っ越し経験の少ない人だと1つや2つはハマるだろうと思います。

そこで、この記事ではみなさんに「こんなはずじゃなかった」をできる限り避けていただくため、知っておいてほしいことを解説します。

引っ越しは落とし穴が多いです!

注意点1:いきなり不動産屋に行かない

引っ越ししたいと思ったら、最初にやるべきことは「SUUMO」などの不動産情報サイトで希望の条件を入力して、出てきた物件をまずは何となく眺めることです。

特に理由がなければSUUMOで良いですが、同じ物件でも掲載されている内容はサイトによって違いがあります。たとえば「ホームメイト」はより情報が丁寧に掲載されているので、あわせて参照するのもいいですよ。

物件情報をたくさん見ると相場観がつかめます。そのため、住みたい部屋が希望する家賃で借りられるのかどうかがわかります。

これをせず、いきなり不動産屋さんに行ってしまうと不動産屋さんの言われるがままになる危険があるので、必ずやっておきましょう。

なお、不動産情報サイトで見つけた物件はあくまでサンプルだと思っておくくらいでちょうどいいです。なぜなら情報サイトに掲載されていても、実際に内見を申し込むとすでに決まっているということがあるからです。

そのため、実際に住む候補となる物件は不動産屋さんで探してもらうものだと考えてください。

注意点2:最初から住みたい駅を決めない

物件探しを始める前の時点で「この街に住みたい」という希望を持っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、良い物件に巡り合ううえでは地域を最初に絞り込むのはおすすめしません。

せっかくオシャレな街に住んでも、肝心の部屋の住み心地が悪ければ辛くなりますよ。そのため、物件ありきでエリアを決めるほうが良いと私は思います。

しばらく物件を眺めていれば、自分の希望を満たす物件がだいたいどのエリアなら見つかるかが見えてきます。◯◯駅と決めるのではなく、まずはおおまかなエリアだけ決めましょう。

たとえば埼玉県なら埼京線の沿線で武蔵浦和までとか、大宮の北あたりとか、川越周辺といった具合です。

注意点3:できれば実際に街を歩いてみる

不動産情報サイトでおおよそのエリアが絞れたら、できればそのエリアに出向いて街の雰囲気を確かめてみてください。

ストリートビューでもだいたいのことはわかりますが、できるだけ実際に出向いて街の空気感を感じるのがおすすめです。

また、街の知名度を重視しないほうがいいです。地味な名前でも住みやすいということはあります。

時間がとれない場合や遠方に引っ越すケースでは難しいと思いますが、できるだけやっておいたほうがいいです。私は実際に足を運んで、このエリアはやめておこう……というエリアがいくつか見つかりました。

注意点4:不動産情報サイトに掲載されている不動産屋に行く必要はない

情報サイトで物件を検索するとそのページの一番下に、以下のような取扱不動産業者の案内が掲載されています。

しかし、ここに行く必要はありません。なぜなら、たいていの物件は他の不動産屋さんでも案内できるからです。

賃貸物件は通常、「レインズ」(指定流通機構)という仕組みに登録されています(登録されていない物件もあると思います)。

レインズに登録されている物件なら、どの業者さんでも情報を見たり案内したりできます。そのため、そのページに掲載されている不動産屋でなくても良いのです。

不動産屋さんを訪問するときは、不動産情報サイトであたりをつけたエリアの中でターミナルになっている大きな駅に行き、そこで営業している不動産屋さんの中から選ぶのがおすすめです。

なぜなら物件までの距離が近いため内見の案内がしやすく、また、大きな駅なら選択肢がたくさんあるからです。

注意点5:地場の不動産屋と大手不動産業者のどちらを選ぶべきか

地場の不動産屋さんと大手不動産業者(エイブル、ピタットハウス、ホームメイトなど)のどちらを選ぶかという点ですが、私個人は大手しか利用したことがないのでどちらが良いかという点については何とも言えません。

ただ、私は大手の不動産屋さんでこれまで何ら不自由したことはありません。

引っ越し関連の情報サイトを見ると、地場の不動産屋さんは大家さんとの交渉力が高いとか、大手が扱っていないような物件を扱っているので掘り出し物に巡り合うチャンスがあるようなことが書かれていますが、本当なのでしょうか。

ライターは上位サイトに書いてあることをまとめて文章を書いているだけということが多く、この話に根拠があるとは思えません。

そのため、何か事情があってどうしても大手だと決まらないようなときは、地場の不動産屋さんに行ってみるくらいの認識で問題ないのではないかと思います。

注意点6:不動産屋はなるべく1カ所で

不動産屋さんをいくつも回る人がいますが、私はそのようなやり方はおすすめしません。

複数の不動産屋さんを回っても、それで競争が起きて手数料が安くなるわけではありません。家電量販店で電化製品を買うのとは違います。むしろ、後述する「クロージング」がより強烈になるだけだと思います。

不動産屋さんは常に、他の不動産屋に浮気されないか気にしています。よく「他の不動産屋さんには行かれましたか?」と尋ねられることからもそれがわかります。

そのため、親身になっていい物件を探してもらおうと思うなら、いくつも不動産屋をまわらないのがおすすめです。私は「他の不動産屋に行かない」と宣言して探してもらいました。

もちろん、対応の悪い不動産屋はすぐに変えましょう。実は今回、最初に入った不動産屋の対応がきわめて悪かったので変えています。

注意点7:訪問するときの服装に注意!

不動産屋さんを訪問するときは服装に気をつけましょう。間違ってもTシャツ・短パン・クロックスのようなスタイルで行ってはダメです。

部屋を探すときは、自分がお客だという気持ちを捨て「部屋を探していただく」くらいの心境で行くのがおすすめです。

なぜかと言うと、物件を決めて申し込んだあとに行われる審査に影響するからです。この点は「注意点12:フリーランスは審査対策を意識して」でも解説します。

注意点8:物件の情報を印刷して持参しよう

不動産屋さんを訪問する前に、SUUMOなどで良いと思った物件のページをいくつか印刷して持参すると話が早いです。

また、希望する条件をリスト化しておいてください。絶対に譲れない条件、できれば満たしたい条件にわけてリストを作っておくと、不動産屋さんが物件を探すときに迷わないので話がスムーズです。

注意点9:内見の件数はあまり欲張らない

不動産屋さんでの契約までの流れは以下のようになります。物件の契約が終わるまで、早くてもトータルで2週間くらいかかります。

STEP.1
内見する候補の選定
希望条件を伝えて物件を探してもらい、その中から物件を選びます。
STEP.2
内見
リストアップされた物件の中で実際に見てみたいものを選び、案内してもらいます。
STEP.3
物件の決定・申し込み
住みたい部屋が決まったら申し込みをして、他の人の内見や申し込みを止めてもらいます。
STEP.4
審査
保証会社の審査を受けます(早くて2~3営業日かかります)。
STEP.5
代金の支払い
審査に通過したら正式に契約となり、仲介手数料や前家賃などを支払います。
STEP.6
重要事項の説明
宅地建物取引士の資格を持つ人から契約内容の説明を受けます(後日)。
STEP.7
鍵の引き渡し
部屋の鍵を受け取ります。

不動産屋さんの担当者に希望の条件を伝え、興味のある物件が見つかったら内見をすることになります。

内見する件数ですが、不動産情報サイト「at home vox」によると、1~5件程度の人が約半数のようです。これはお客さんに聞いたアンケートではなく不動産業者に聞いたアンケートなので信頼性の高いデータとみて良いでしょう。

私個人の感覚にすぎませんが、せいぜい2~3件程度にしたいところです。

あまりたくさん見ても悩みます。内見する物件の数が増えてくると、最初のほうで見た物件の印象が薄れていくので内見した意味がなくなってきます。

内見前の時点で希望の条件をできるだけはっきりさせておき、現地に行ってから「こりゃ全然ダメだ」ということが生じるのをなるべく減らしましょう。

ただし、賃貸住宅に住んだ経験が少ない人は仕方ないのであまり気にしないほうがいいです。慣れないと、間取り図を見て実際の部屋をイメージすることができないですからね。

注意点10:「都市ガス」なのか「プロパン」なのか確認

ガス会社が都市ガスなのかプロパンガスなのかは必ず確認しておきましょう。なぜなら使用量が同じでも、料金が違うからです。

東京ガス(都市ガス)の一般契約料金は消費量が0㎥から20㎥までの場合、基本料金が745.20円、基準単位料金が142.66円/㎥です(2019年10月)。

一方、東京都のプロパンガス料金の相場は一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会のホームページによると、基本料金が1592円、従量単価が488円/㎥となっています。

注意
プロパンガスの値はあくまで平均値なので、実際はかなり幅があるので注意が必要です。

ただし、料金を計算するときは、使い方が同じであっても都市ガスとプロパンガスでは消費量が違う点に注意が必要です。プロパンガス1㎥は、都市ガス2.23㎥に相当します。

そのため、仮に都市ガスで月に10㎥を消費する場合、プロパンガスなら消費量は10÷2.23≒4.48㎥になると考えておけば良いです。

以上をふまえ、都市ガス10㎥で料金を計算すると、以下のように料金は2倍近い差が生じます。

  • 東京ガス:745.20円+142.66円×10=2171.8円
  • 3598

  • プロパンガス:1592円+488円×4.48=3778.24円
  • 5968

プロパンガスについてはガス会社を変更するのが簡単ではありません。特に築15年未満の物件の場合、ガス会社が工事費などの費用を負担することで解約できないようにしているらしく、入居者が申し出ても受け入れられないことが多いようです。

こうした慣習は不当な価格の維持につながるので決して良いことではありませんが、個人の力で何とかしようと思っても難しいでしょう。

そのため、都市ガスの物件からプロパンガスの物件に引っ越すなら、毎月2000~3000円程度の費用が余計にかかるものと考えたほうが良いです。これは「隠れ家賃」みたいなものです。

MEMO
消費量が多ければその差は小さくなりますが、一般的にはプロパンガスのほうが高くなることのほうが多いでしょう。

注意点11:「ペット相談可」は猫がダメな物件が多い!

ペットが飼える物件の場合、「ペット相談可」という書き方がされているのが普通です。

この言葉を素直に読むと、犬や猫なら飼って大丈夫だろうと考えますよね。しかし、不動産屋さんに聞いたところ、このように書かれていても、犬ならOKで猫がダメな物件が多いそうです。猫が飼える物件は全体の2~3割程度とのことでした。

私は今回の引っ越しで猫が飼える物件に引っ越したかったのですが、内見のときはOKと言われていたのに、物件を管理している不動産屋さんのミス(案内してもらった不動産屋さんと管理している不動産屋さんが違うケースです)で、申し込みをする段階になって実はダメでしたと知らされました。

物件自体は気に入ったので、「敷金1カ月増し」という条件をつけて大家さんに交渉できないかお願いしたところ、通りました。こういうこともあるので、もし私と同じように物件そのものが良さそうなら交渉してみるのも1つの方法です。

注意点12:内見のときにチェックしたいポイント

内見に行くときはメジャーと方位磁石を持っていくことをおすすめします。

また、引越し先に大きな物(ベッドなど)を持っていく予定がある場合はあらかじめ寸法を測っておいてください。なぜなら、物件によっては搬入できないことがあるからです。

その他、内見に行くときは以下の点をチェックしてください。

日当たり、窓の位置や数

日当たりは一般的に「南向き」が良いと言われています。南向きとは、窓などの開口部が南を向いて設計されているという意味で、日当たりが良いということから人気があります。

南向きが良いと言われる理由は太陽の動きがわかれば理解できるでしょう。太陽は東から昇って西に沈みますが、自分の真上で東から西に向かって移動しているのではなく、南寄りに傾いた軌道を取るからです。

言葉では少し説明しにくいので、こちらの記事の図をご覧ください。これを見れば、南向きが良いと言われる理由が一発でわかります。

やはり日当たりは実際に南向けの物件に住んでいると大事だと感じます。真夏は日当たりが良すぎると暑くて大変なときもあるかもしれませんが、冬は助かるはずです。そのため、大きな窓がどちら向きなのか確かめておくのがおすすめです。

窓を明けたときの景色

窓を開けたときに隣の建物の住人や通行人などの目が気になる物件だと事実上、窓を開けられなくなってしまいます。

もちろんカーテンをして部屋の中が見えないようにすることはできますが、周囲の目を気にする人ならこの点は注意してください。住んでいるときの開放感が全く違うからです。

騒音

騒音の有無は、気持ちよく暮らす上でとても大事です。特に、幹線道路となっている道路が近くにあると24時間、車の往来があって夜でも静かに過ごせないかもしれません。

音の問題では隣の住人の生活音がどのくらい聞こえるかという点があるので、壁の厚さもポイントになります。ただ、建物の構造(鉄骨、軽量鉄骨など)で遮音性は判断できません。

内見してもわかりませんし、不動産屋さんに質問してもあまりはっきりした回答は期待できないです。隣の部屋の音が気になるなら、なるべく角部屋や広い部屋を選ぶべきです。

一般的に1階は防犯などの理由であまり好まれないようですが、1階なら自分の足音を気にしながら生活する必要がないというメリットがあります。私は外出するときにラクというのもあるので、1階を好みます。

洗濯機置き場の大きさ

内見をする前に(不動産屋さんに行く前に)洗濯機の大きさを測っておき、内見のときにその洗濯機が置けるかどうか確認しておきましょう。機種や大きさによっては置けないこともあります。

洗濯機が設置できないと、住み始めてからすぐに困るはずです。近くにコインランドリーがあればまだいいですが、そうでなければ面倒なことになります。

建物周辺の清掃状況

建物の周囲の清掃状況もチェックしましょう。特に集合ポストが不要なチラシであふれているような物件は、管理や他の住人の質が良くないと言えます。

住人の質が悪いと騒音やゴミ出しなどのトラブルが起きる可能性が高くなります。部屋に入る前の時点でさりげなくチェックしてください。

キッチン

物件によって大きく差があるのがキッチンの広さです。特に料理をする人は、食材の下ごしらえをするスペースが小さい物件が意外と多いので注意してください。

あと、ガスコンロがついていない物件もあります。その際は、自分で用意しなければならないことも覚えておきましょう。ただ、コンロがついていないだけでその物件をあきらめる理由にはなりません。安いものなら1万円くらいで買えるからです。

動線

生活するときの動線がきちんと設計されていない物件も意外とあります。間取りが不自然で、無理やり建てたような物件もあります。

そのため、実際に生活するときにどういう動きになるかイメージしておきましょう。

浴槽の大きさ

お風呂は1日の疲れを癒やす大事な場所です。単身者向けの物件で足を伸ばせるような浴槽はほぼないと思いますが、体育座りでないと入れない浴槽は少し辛いかもしれません。

光回線の工事が可能か

自宅で光回線によるインターネットを利用する場合、あらかじめ回線工事が可能な物件かどうかを確認しておいてください。これは大事です。

業者さんに話を聞いたところ、工事不可という物件が意外と多いそうです。高速なインターネットでないと困るという人の場合、契約が済んでからでは遅いので、内見に行く前の時点で確認しておくべきです。

なお、ネットで動画をあまり見ないという人なら以下のような工事不要のものもあります。これで良いという人なら確認の必要はありません。


注意点13:不動産屋のクロージングに注意

物件の案内が終わると、おそらく不動産屋さんから「クロージング(契約を迫る行為)」をかけられるでしょう。たとえば以下のような言葉がクロージングの具体例です。

「これ以上の物件はなかなかありませんよ」
「早く申し込まないと他の人に取られてしまいますよ」

不動産屋さんも商売なので、案内する物件の数は少ないほうが効率が良いですし、たくさん案内した挙げ句、迷って他の不動産屋さんに行かれてしまうことを恐れています。

そのため、クロージングがかかることは仕方がないのですが、迷っているときは「NO」(ちょっと待ってもらう)という勇気を持ちましょう。これ以上の物件はないという言葉はウソだと思うくらいでちょうどいいです。

他の人に取られてしまう可能性は確かにあります。なぜなら、他の不動産屋さんでも同じ物件を案内できるからです。そのため、気に入った物件は早めに申し込んで他の人の申し込みを止めることが必要なのは間違いありません。

少し考えたいのでキープしてほしいという希望はたいてい通りません。迷うときは、他の人に取られてしまうことも覚悟のうえで保留することになります。

焦って決めると失敗するリスクも上がります。ここは難しいところですね。希望の条件を100%満たす物件を探すのは難しいのですが、何か引っかかる物件については少なくともその場で申し込むのは避けたほうが良いです。

注意点14:フリーランスは審査対策を意識して

内見して気に入った物件が見つかったら申し込みを行いますが、その次に行われるのは審査です。

会社員や公務員の方なら勤め始めたばかりというのでもなければ問題ないでしょうが、フリーランスで初めて物件を探すときなら、審査に通るか気になるのではないでしょうか。

フリーランスは賃貸住宅の審査に通りにくいという話もありますが、結論から言うと、これはデマです。

私自身がフリーランス2年目(1年半)で物件探しをしましたので、この点は不動産屋さんにしっかりと確認しました。その結果、ほとんど影響ないとのことでした。ただし、フリーランスになって1年目だとやや通りにくいかもしれないということは言われました。

審査は保証会社が行いますが、保証会社は複数用意されていて、1つ目の保証会社でダメなら次、そこもダメならその次という感じで審査されるようです。オリコなど信販系の会社は審査が厳しいそうです。

そのため、フリーランスのように審査に通るか自信がない人でも初めからダメだとあきらめないでください。

なお、不動産屋さんが審査を依頼するとき、あなたを担当した人があなたの印象を伝えている可能性が高いです。これは私が不動産屋さんの様子を見てそう考えたに過ぎませんが、おそらく電話で印象について話しているのではないかと思います。

そのため、不動産屋さんを訪れるときはきちんとした服装で訪れ、常識のあるちゃんとした人だと思ってもらうことが大事なのです。

審査基準は基本的に収入で、家賃の3倍程度の収入が安定してあることが目安で、それが難しい場合は家賃2年分の預金残高があれば通るとのことでした。

審査についてはUR賃貸の審査基準が参考になると思います。「平均月収額が基準月収額に満たない場合」のところもよく確認してください。

なお、クレジットカードの支払いを延滞したことが過去5年以内にあると、審査に影響する可能性が高いです。CICなどの信用情報機関にデータが残っているので、それを判断材料とされるからです。

CICに登録されている情報は1000円程度の費用を払えばネットですぐに確認することができます。興味のある方はぜひ一度、自分で入手してみてください。

なお、私は物件探しをする時点で所得証明書、確定申告書のコピー(e-Taxの控え)、事業用通帳の直近1年分のデータ、CICの信用情報を持参しました。

実際に審査の材料として提出したのは所得証明書(市町村発行)と確定申告書のコピーです。さすがにCICの信用情報までは見られませんでしたが(保証会社は直接、照会して見るはずです)、通帳の入金状況も不動産屋さんに確認してもらっています。このくらい準備すればフリーランスでも審査に通ります。

所得証明書はマイナンバーカードがあればコンビニで取得できます。ただしマイナンバーカードは発行されるまで1カ月くらいかかるはずなので注意してください。

所得証明書 コンビニ

注意点15:現在住んでいる住居の解約は早めに

審査に通れば、あとは手数料や前家賃などの代金を支払うことで契約が確定します。この段階に来たら、現在住んでいる住居の解約をしましょう。

賃貸住宅の解約は、解約を希望する日の1カ月以上前に伝える必要があります。しかし、次の部屋が決まらなくては解約ができないので、最短でも解約日は契約が確定した日の1カ月後になります。

新居の家賃発生日が審査に通過してから1カ月以内に到来することが多いので、どうしても家賃がかぶってしまう期間が生じます。

家賃がもったいならからという理由で新居の入居を待ってもらうというのはできないことが多いです。ただ、待ってもらえることもあるので、ダメ元で交渉してみてください。

注意点16:インターネットの手続きも早めに!

審査が通って初期費用の支払いを終えたら、次に意識しておくべきことはインターネットです。

自宅で高速インターネットをしたい場合は光回線を引く必要がありますが、工事には時間がかかります。工事のときに業者さんに聞いたところ、長ければ2カ月くらい待つこともあるそうです。そのため、タイミングが悪ければ使い始めるのがかなり遅くなることを覚悟しておく必要があります。私は開通まで3日で済みましたが、その間はパソコンでのインターネットはテザリングでしのいでいました。

あと、光回線については引っ越しの業者を決める前に考えておくのがおすすめです。なぜなら、引越業者から勧誘される可能性が高いからです。

引っ越しの料金を安くする代わりに光回線をその業者経由で申し込むことになると、不本意な契約をすることになりかねません。

実際、私は勝手にプロバイダを決められていました。私は契約するプロバイダをあらかじめ決めていたので撤回させましたが、どうしても光回線の申し込みは確認事項が多く、電話での話も長くなりがちです。そのため早口で次々と説明することになり、聞いているほうも聞き流してしまうのです。

そもそも光回線の業者は電話で話を聞いて決めるのに向いていないので、引っ越しの料金とは切り離して冷静に考えたうえで申し込むのがおすすめです。

***

光回線の取扱いをしている業者はいくつかありますが、私は長い間、フレッツ光を使っています。
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7年くらい前の話ですが、フレッツ光からau光に変えたことがあります。ところが、使用中に何度も回線が切れてしまい使い物にならず、すぐ解約してフレッツ光に戻した経験があります。

コールセンターに問い合わせても「モデムを再起動してください」としか言われず(そんなのはとっくにやってます)、ラチがあきませんでした。

なお、フレッツ光だから常に高速な通信が期待できるとは限りません。実は、プロバイダの影響もかなり大きいのです。

以前はヤフーBBを利用していたのですが、もっさりすることが多くて原因を探っていました。

そうしたら、IPv6という接続方式を利用できるプロバイダに変えると速度が改善する可能性があることがわかったのです。

そこで「インターリンク」というプロバイダに変えたところ、速度が大きく改善しました。ここは2カ月間、無料で試せるのでノーリスクです。一部の人にしか関係ありませんが、固定IPも使えます。

以前の部屋でも今の部屋でもおおよそ50~70M(下り)くらいの速度が出ています。いずれも埼玉県内ですが、このくらいの速度が出れば動画も快適に見られます。

速度の計測はこのサイトで行っています。Google並みにシンプルな画面ですよね。アクセスするとすぐに計測が始まります。すごく簡単なので試してみてください。

注意点17:引越し業者選びは意外と大変!

引越業者を選ぶときは言うまでもなく、料金が安いほうがいいですよね。

しかし、極端に安い料金を提示してくる業者は要注意です。

料金を安くするための基本は《 ズバット引越し比較 》のような一括見積りサービスを利用することです。


一括見積りサービスに申し込みをすると、たくさんの業者から電話またはメールで見積もりが届きます。

上記の画像は実際に届いた見積もりメールなのですが、なんと1万5000円で引っ越しをすると書かれています。これは相場と比べて安すぎです。

私の移動距離は20キロ程度で、相場は4~5万円くらいのはずです。この業者には依頼しませんでしたが、安すぎて不安を覚えるレベルですよね。

このような金額を提示された場合はオプションで後から料金が発生したり、先述した光回線の契約などと結びついていることが考えられます。「お値引きにはいくつか条件がある」と書かれていますよね。

また、安い業者は時間を指定できないことが多いと予想されます。私のときも、当日にならないと時間がわからない契約にされていました(これは申し込むときに説明されませんでしたので、文句を言って変更させました)。

こうした面倒を避けたいのであれば、引越業者を選ぶときはある程度、知名度のある業者の中から選ぶのが良いのではないかと考えています。

そうすれば少し高くはなりますが、トラブルが生じる可能性は回避できる可能性が高いです。私は以前、サカイ引越センターを利用しましたが、光回線の勧誘は一切ありませんでした。一括見積りサービスを利用するときも、大手の有名な引越業者が入っているところを利用すれば良いでしょう。

なお、引っ越しの申し込みは3日前まで手数料なしでキャンセルできます。上記の画像の業者はこの話をして、他の業者をキャンセルさせて仕事を取ろうとしていたようですが、これは仁義に反すると言えないでしょうか。

この業者はアプローチをしてくるのが少し遅かったです。おそらく、他の業者に決まったタイミングを見計らい、安い価格を提示してキャンセルさせるという手口なのだろうと思います。

引っ越しのルールは「標準引越運送約款」というもので決まっています。お互いにこれと違う内容で同意しない限りはこれに基づいて引越が行われます。

キャンセル料については第21条に、以下のように書かれています。

  • 前々日に解約または延期:見積運賃等の20%以内
  • 前日に解約または延期:見積運賃等の30%以内
  • 当日に解約または延期:見積運賃等の50%以内

なるべく契約した業者さんをキャンセルすべきではありませんが、後からオプション料金を請求するなど悪質な業者だったときのために覚えておいてください。

注意点18:引越し日は家賃発生の2日目以降にすべき

引越し日を決めるときは、入居可能な日の2日目以降にするのがおすすめです。なぜ初日にすべきでないかと言うと、鍵の受渡しがあるからです。

新居の鍵は原則として、家賃の発生する初日以降の受け取りとなります。そのため、引っ越しの日を家賃発生の日にしてしまうと鍵を受け取るタイミングが当日の朝しかなくなってしまうからです。

物件と管理会社が近かったり、引っ越しが夕方とわかっているようなケースなら問題ありませんが、そうでなければなるべく2日目以降にしましょう。

私は今回、早く引越をしたかったがためにうっかり初日にしてしまったのですが、不動産屋さんに頼んでなんとか前日に受け取らせてもらうことができました。これも交渉次第だと思います。

注意点19:電気・水道・ガスの手続を代行する業者に注意

引っ越しが決まったら、現在住んでいる物件の電気・水道・ガスを止める連絡が必要ですが、敷金清算のための立ち会いの日を考慮しておく必要があります。

引っ越しで荷物をすべて部屋から出すと、必ず汚れている箇所がたくさん出てきます。立ち会いで難癖をつけられないようにするためには清掃をしたほうが良いですが、そのときに水を使う可能性があります。

そのため、水道の契約は立ち会いの日までにしておくほうが良いかもしれません。ガスや電気は引越し日当日までということにしておけば良いです。

あと、こうした手続き(新居の使用開始の連絡も含めて)を代行する業者がいる点も覚えておいてください(不動産屋さんから案内されることがあります)。

電気やガスが自由化されているので、どこを選ぶかでその後の料金が変わってきます。そのため一見すると親切なサービスにも見えるのですが、これも光回線やウォーターサーバーなどの勧誘がセットでついてきます。

こうした手続きは自分でも簡単にできるので、なるべく自分でやりましょう。電気やガスの契約を変えるのは、引っ越して落ち着いてから考えればいいです。

注意点20:引越の作業員にはチップを用意するのがおすすめ

引っ越しの当日は2~3人の作業員がやってくるわけですが、そのときにチップをあげるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。

私個人の考えを言うと、チップは渡すべきだと思います。

なぜなら、作業員の人たちはチップをくれる人がいることを知っているので、チップを渡さないと「ケチくさい客」と思われたり、やる気が出なかったりする可能性があるからです。

そのため、不本意かもしれませんが、チップは引っ越し代金の一部だと考えて作業員に渡すのがおすすめです。また、やる気を出してもらうためにも作業前の時点で渡すのがいいと思います。

私はいつも1人1000円にしていますが、これくらいで頑張ってもらえれば安いと考えています。洗濯機の取り付けをしない(と決めている)業者でも、チップを払えばやってくれる人もいるかもしれませんよ。

おわりに

賃貸住宅の引っ越しをするときは、かなりたくさんの注意点があることがお分かりになったでしょうか。

引っ越しは自分の意思を強く持っておかないと流されてしまい、思わぬ費用がかかることがあります。また、後から変更しづらいこともたくさんあるので、あらかじめよく勉強してから臨むべきだと思います。

良い部屋が見つかると生活が楽しくなります。そのため、物件探しは気合いを入れて行ってください!